音声入力アプリの権限で分かること
音声入力アプリが求めるmacOSの権限を一つずつ確認します。マイク、アクセシビリティ、画面収録、フォルダ。
アプリが何をしているかを知るのに、ソースコードは要りません。macOSが最初に出す権限の確認を読めば、だいたい分かります。
マイク
音声入力にはマイクが要ります。見るべきなのは、マイクを使う「タイミング」です。キーを押している間だけ聞くアプリと、常に聞いているアプリがあります。ゆびは右のOptionキーを押している間だけマイクを開き、離した瞬間に閉じます。メニューバーの表示を見れば、聞いているかどうかが分かります。
アクセシビリティ
文字起こしした結果を、いま前にあるアプリに入れるための権限です。macOSでは、他のアプリに文字を送るにはこの許可が要ります。逆に言うと、アクセシビリティを持っているアプリは、画面上のボタンの名前や入力欄の文字を読むこともできます。だから、誰に渡すかは慎重に選ぶべき権限です。
ゆびがこの権限を使うのは三つの場面です。文字を入れるとき、あなたが頼んだときにウィンドウを読むとき、そして設定で許可した場合に、指さしたボタンを押すときです。一部のパスワード管理アプリはバンドルIDで判定して読み取りません。パスワード欄は存在だけを記録し、中身は読みません。
画面収録
音声を文字にするだけなら、画面収録は必要ありません。それでも画面収録を求める音声入力アプリがあります。理由は、画面のスクリーンショットを撮って、それをAIに送り、文脈を理解させるためです。つまり、あなたの画面がそのままサーバーに行きます。
ゆびにも画面について聞く機能がありますが、スクリーンショットは撮りません。ウィンドウのアクセシビリティツリー、つまりボタンの名前や入力欄の文字の一覧を読みます。文字だけなので数KBで済み、画面収録の許可は求めません。初期設定では、送る内容を確認してから送信します。
デスクトップと書類フォルダ
音声入力にファイルは関係ありません。フォルダへのアクセスを求めるなら、そのアプリは書類を読むか、何かを書き込んでいます。私が調べたクラウド型のアプリは、デスクトップ、書類、ダウンロードの三つを求めていました。何のためかは、利用規約に書いてありませんでした。
権限に出てこないもの
権限の画面には出ない項目もあります。解析ツールへの送信、アカウントの作成、自動更新です。これらはネットワークを使うだけなので、macOSは確認を出しません。見分けるには、初回起動でサインアップを求められるか、設定に「使用状況を送信する」のような項目があるかを見てください。
ゆびには、この三つがありません。解析ツールは入っていません。アカウントはありません。更新は、あなたが新しいバージョンを自分で入れるまで起きません。
インストール前に確認すること
ゆびが求めるのは、マイクとアクセシビリティの二つです。それ以上を求める音声入力アプリは、音声入力以外のこともしています。それが悪いとは限りませんが、何のためかは説明されるべきです。説明がなければ、私は入れません。