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Macを声で操作する方法。音声コントロールとゆびの使い分け

macOSの音声コントロールは、すべてのボタンを声で押せて、オフラインでも動きます。オンにする手順、覚えておきたいコマンド、ゆびとの違いを書きます。

Macを声だけで操作するための機能は、音声コントロールといいます。macOS Catalinaから入っていて、場所はアクセシビリティの設定の中です。普段そこを開かない人は、見落としやすい場所です。

私は東京で一日中音声入力を使っていて、ゆびも自分で作っています。両方を使ってきて、得意なことが違うと感じています。

オンにする手順

アップルメニューから「システム設定」を開き、サイドバーの「アクセシビリティ」、続けて「音声コントロール」をクリックして、オンにします。最初の一回だけ、Appleから必要なファイルをダウンロードするためにインターネット接続が要ります。ダウンロードが済めば、そのあとは接続なしで使えます。

Appleが2019年に出した技術資料には、音声コントロールの音声処理はデバイスの中で行われると書かれています。オフラインで動くのはそのためです。

覚えておきたいコマンド

音声コントロールは、音声入力とコマンドを同じ声で扱います。話せば文字が入り、コマンドを言えば操作になります。

画面の上のものを押すときは、三つのコマンドでほとんど足ります。「名前を表示」と言うと、押せる項目に名前のラベルが付くので、その名前を言えば押せます。「番号を表示」は項目ごとに番号を振ります。名前のないボタンや、写真が並んでいる画面で役に立ちます。「グリッドを表示」は画面全体に番号付きのグリッドを重ね、番号を言うとその部分がさらに細かいグリッドになります。前面のウインドウだけにしたいときは「ウインドウにグリッドを表示」です。

コマンドを忘れたら「コマンドを表示」と言えば、いま使っているアプリで使えるコマンドが出ます。全部の一覧は、システム設定の「アクセシビリティ」から「音声コントロール」、「コマンド」で見られます。

自分用のコマンドや単語も登録できます。取引先の名前や製品名を毎日話すなら、早めに登録しておくと楽です。ただし単語の登録はすべての言語で使えるわけではなく、スペルモードも同じです。

誰のための機能か

音声コントロールは、キーボードやマウスを使えない人が、Macのすべてを声だけで動かせるように作られています。その目的には、これが正解で、しかも無料です。クリックできるものにはすべて声が届き、名前のない場所にもグリッドで届きます。

一方で、手は空いていて、用事を早く済ませたいだけの人には、少し遠回りに感じるかもしれません。操作は一歩ずつです。触ったことのない設定を変えたいとき、それがどこにあるかは自分で知っている必要があり、そこまでのクリックを全部口で言うことになります。

ゆびが入る場所

ゆびを作ったのは、この二つ目の場面のためです。右のOptionキーを押しながら「Chromeで新しいタブを開くには」と聞くと、ゆびはウインドウのアクセシビリティツリーを読みます。VoiceOverが頼りにしているのと同じ構造です。そこからボタンを見つけて、指さします。クリックするのは基本的にあなたです。設定のスイッチを一つ入れれば、VoiceOverと同じアクセシビリティの操作で、ゆびが押すこともできます。

読むのはラベルで、画面の画像ではありません。だから画面収録の許可は求めません。画面について聞く機能は任意で、プランのタスクを一つ使います。音声入力はMacの中で完結していて、料金はかかりません。動かすにはmacOS 26以降とApple Siliconが必要です。

自前のキャンバスに描画するアプリは、読めるものをほとんど出しません。そういうアプリでは、ゆびは推測せずに「見えない」と伝えます。音声コントロールのグリッドはそこでも使えます。グリッドのマスは、ただの画面上の位置だからです。

どちらを使うか

Macのすべてを声で動かす必要があるなら、音声コントロールをオンにして、三つの表示コマンドから覚えてください。普段はキーボードで打っていて、声は音声入力と、ときどきの「これどうやるの」に使いたいなら、ゆびのほうが覚えることは少なくて済みます。キーを押しながら話せば足ります。

出典

  1. Apple サポート「Macで音声コントロールのオン/オフを切り替える」
  2. Apple サポート「音声コントロールコマンドを使ってMacを操作する」
  3. Apple サポート「Macで音声コントロールをカスタマイズする」
  4. Apple, Voice Control technical brief (2019年9月, 英語PDF)

書いたのは、ゆびを作っているカルロス・ラストレス。東京のインターナショナルデザイン合同会社。

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